標準ノンクロム:リン酸マンガン系マグネシウム化成処理

1.リン酸マンガン系化成処理 

高耐食性・良好な塗膜密着性のノンクロム化成処理で、AZ91合金などのダイカスト材に加え、AZ31合金などの圧延材にも多くの実績のある化成処理技術です。

2.マグネシウム用超低抵抗化成処理

近年、通信用機器の高度化が進み、そこに使用されるマグネシウム成形品の性能に対する要求も、益々高くなっています。中でも、電波の周波数帯の拡張、簡易な接続による組み立てコスト 低減のために、マグネシウム成形品の化成処理表面の抵抗を更に低く、安定化することが求められています。 弊社では、マグネシウム成形品のノンクロム化成処理である標準ノンクロム化成処理を発展させ、更に抵抗値の低い化成処理のご要望にお応えして、超低抵抗化成処理技術を提供します。

超低抵抗化成処理のポイント

測定される抵抗値の安定化のために、従来の処理工程を大幅に見直し、修正を加え、処理表 面の均質化を図りました。更に、塗膜の密着性を高めるために、処理表面のアンカー効果も考慮しています。

 

各化成処理の物性比較

マグネシウム成形品について、弊社の標準ノンクロム処理と超低抵抗処理の導通性化成処理皮膜の検査、試験結果をまとめると以下のようになります。

ANC:LR 物性比較

抵抗値の比較

弊社が提供するマグネシウム成形品に対する化成処理技術の抵抗値 超低抵抗化成処理は、優れた低抵抗化と抵抗値の安定性を示しています。
ANC:LR 抵抗値比較

性能比較表

標準ノンクロム化成処理においても抵抗値の改善を図っておりますが、導通性を向上させた超低表面抵抗マグネシウム化成処理 もラインナップしております。これらについて比較検討して頂きやすくするために比較表をご用意致しましたのでご参照ください。

標準ノンクロム化成処理と低抵抗化成処理技術では化成処理皮膜成分が異なります。化成処理皮膜の性能としては、カタログでは差がないレベルですが、耐食性を重視される場合は、標準ノンクロム化成処理を選択いただきたいと存じます。

外観に関しては、低抵抗化成処理の方が化成処理皮膜が均一で白っぽい仕上がりになります。薄い色の塗装をされる場合に、低抵抗化成処理を好まれる傾向があります。

 


 

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