CB処理:熱硬化性フェノール樹脂とアルミニウム板の接合における効果

フェノール樹脂は、フェノールとホルムアルデヒドを原料とした熱硬化性樹脂の一つで、硬化させた樹脂は、3次元的な網目構造を持っています。
電気的、機械的特性が良好で、合成樹脂の中でも特に耐熱性、難燃性に優れています。
耐油、耐酸性は高いですが、アルカリには弱いです。
また、これらの性能の割には比較的安価な樹脂です。
フェノール樹脂は合成時の触媒が酸性であるかアルカリ性であるかにより反応が異なり、用途により触媒が選択されます。 酸触媒下で縮合重合させると、ノボラックと呼ばれる熱可塑性樹脂が得られます。
ノボラック樹脂自身は加熱しても硬化しませんので、硬化させて使用する場合には硬化剤を添加します。
アルカリ触媒下で合成を行うとレゾール樹脂が得られます。
レゾール樹脂は自己反応性の官能基を有するため、加熱することによりそのまま硬化させることができます。
レゾールは断熱材などに、ノボラックは鋳造用や電子材料の製造に使われています。
CB技術は、ノボラック樹脂とレゾール樹脂のどちらに対しても適用できます。
例)
アルミニウム板(A5052)上にノボラック樹脂またはレゾール樹脂をトランスファー成形。
せん断引張り強さ(引張り速度: 5mm/min)


貴社の基材をお預かりし、最適な処理条件を設計してサンプル(テストピース)を制作させて頂きますのでお気軽にお問い合わせください。

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