CB処理:アルミの活性保持期間を改善

アルミの活性保持期間を改善

金属その他の材料にCB処理した後、CB処理が活性を保持する期間は製造工程上、重要な要素です。
冷間圧延鋼板、SUS304、マグネシウムAZ91ダイカスト材などでは14日間接合強度は、14日間の放置では、ほとんど変化しませんでした。

しかしアルミニウムは活性が高いため、空気中の水分や炭酸ガスがCB処理皮膜を透過して、アルミニウム材自体の表面に到達し、水酸化アルミニウムや炭酸アルミニウムの皮膜を作ると考えられます。
したがってCB処理の接合分子とPC−ABS樹脂とが反応接合しても、CB処理皮膜の下に生じた水酸化アルミニウムや炭酸アルミニウム皮膜がもろく、この層が容易に破壊する結果、樹脂の接合強度が低下すると考えられます。
そこでATCでは、このように従来だと14日で60%程度にまで低下していたアルミニウムの活性期間についても改善を進め、下のグラフのように30日経過時点でも80%程度まで維持できるよう保持期間の改善に成功しました。

またさらに長期での保管が必要な場合は、CB処理ではアルマイト処理材に対しても適用可能であり、アルミニウム同等の接合強度を得られますので、アルマイト処理材の使用をご提案しております。


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