マグネ製品の塗装不良や腐食の原因は化成処理液の残留?

ボス穴に処理液が残留する可能性

下図のように、異なる面(底面と側面など)にボス穴がある部品の場合、そのまま処理槽に浸漬させるとボス穴の中に処理液が残留し、その成分が乾燥後に白粉となって付着してしまう場合があります。

複雑形状の部品のイメージ

白粉が塗装などの不具合の原因に

その白粉を除去できずに次の工程に移ってしまうと、塗装の不具合や、異種材料の腐食などを引き起こす原因となってしまいます。ちなみにATCでは、このような形状の場合には、処理液の残留対策のノウ・ハウを駆使して化成処理を行っております。

化成処理槽浸漬イメージ

研磨加工屑の残留が原因になるケースも

またこの他の事例として、化成処理前のマグネシウム表面研磨時の加工屑がボス穴に入ったまま除去されなかったことで、加工屑粒子の上に被膜が形成され白粉が発生したケースもあります。(この事例では、ねじ止めした樹脂部品が劣化)

この詳細はこちらに記載

下地処理からの見直しが重要

このようにマグネシウム製品の不良は、その加工や下地処理(表面処理)に起因するケースが少なくありません。当社では、単に化成処理を行うだけでなく、化学的な解析も行わせていただきますので、お気軽にご相談ください。

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